【夫婦旅行記 第3話】バングラデシュ旅行でバウル音楽に出会った|ダッカ大学の即興ライブ体験

バングラデシュに来て、まさかこんな体験ができるとは思っていなかった。ダッカ大学のキャンパスを妻と歩いていたあの午後、遠くから聞こえてくる歌声に足が止まった。
旅行データまとめ
| 旅行時期 | 2024年12月(乾季) |
| 日数 | 5泊6日 |
| 総費用(2人) | 約18万円 |
| 航空券 | 往復約8万円(ビーマンバングラデシュ航空) |
| ホテル | 1泊3,000〜8,000円 |
| 現地費用 | 1日あたり約3,000〜5,000円(2人合計) |
ダッカ大学で出会ったバウル音楽

ダッカ大学の広いキャンパスを散策していると、建物の一角に人だかりができていた。近づいてみると、白い民族衣装をまとった女性が長い竿楽器「エクタラ」を高く掲げ、目を閉じて歌っていた。バウル音楽だ。
バウルとは、バングラデシュとインド西ベンガルに伝わる神秘主義的な民俗音楽で、UNESCO無形文化遺産にも登録されている。歌詞は愛と神への帰依を詠んだもので、カーストや宗教を超えた普遍的なメッセージを持つ。妻は「なんか胸に刺さる歌い方だね」とつぶやいた。
演奏していたのは若い女性と数人の年配の男性たち。男性はタンバリン(ドフ)や弦楽器を奏でながら合いの手を入れる。観客は学生から警備員まで、自然と集まっていた。誰も頼んでいないのに、気づいたら輪ができている。バングラデシュ人の音楽への自然な親しみを感じた瞬間だった。

しばらく後に訪れた別の建物では、同じグループが屋内でより本格的な演奏を行っていた。赤い絨毯の上に座った演奏者たちが、タブラ(太鼓)やハーモニウムを加えてアンサンブルを奏でる。聴衆も座って静聴しており、その場の空気が全く違った。
私は音楽が特別詳しいわけではないが、バウルの歌声には魂を揺さぶる何かがある。言葉はわからなくても、感情はダイレクトに伝わってくる。これが「音楽は国境を越える」ということか、と妻と顔を見合わせた。
かかった費用の内訳
| 航空券(往復・2人) | 約80,000円 |
| ホテル(5泊) | 約25,000円 |
| 食費(全日程) | 約15,000円 |
| 交通費(現地) | 約8,000円 |
| 入場料・観光費 | 約5,000円 |
| その他(SIM・お土産等) | 約7,000円 |
| 合計(2人) | 約140,000円 |
バウル音楽の体験Tips
バウル音楽を聴ける場所として最も手軽なのはダッカ大学キャンパス内だ。特にハキム・チャットルという広場周辺では、週末を中心に自然発生的な演奏が行われることが多い。入場料は不要だが、演奏者へのチップ(50〜100タカ程度)を渡すと喜ばれる。
また、ラジシャヒ近郊のラルンメラ(民俗の祭り)ではバウル音楽の本格公演が見られることがある。旅行時期が合えばぜひ狙いたい。
持って行ってよかったもの
バングラデシュでは現金(タカ)が主体。空港内の両替所は手数料が高めなので、市内の両替商やDutch-Bangla銀行のATMを活用しよう。1BDT≒約1.3円(2024年12月時点)。
アクセス・料金・所要時間・Tips
| アクセス | ダッカ中心部からCNGオートリキシャで約15〜20分(目安100〜150タカ) |
| 入場料 | キャンパス無料(バウル演奏エリアも無料) |
| 所要時間 | 演奏鑑賞のみ30分〜1時間、キャンパス散策含めて2〜3時間 |
| トイレ事情 | 大学構内に公衆トイレあり。清潔度は普通。紙持参推奨 |
| Tips | 金曜(礼拝日)は人が少ない。土日の昼間が演奏に出会えやすい |
| 注意 | カメラを向ける際は演奏者に一声かけるのがマナー |
夫婦で行くなら絶対外せないスポットTOP3
①ダッカ大学とバウル音楽(無料で文化体験)
②バングラデシュ国会議事堂(Louis Kahnの建築美)
③パハルプール仏教遺跡(世界遺産)
まとめ
バウル音楽との偶然の出会いは、バングラデシュ旅行の中でも特に印象に残る体験だった。計画していなかった分、感動も大きかった。「今日を大切に、思い出を貯める旅」を続けていると、こういう予期しない贈り物に出会える。次の連載では、ダッカの交通事情と移動術をお届けする。





