ブルネイのピンクモスク完全ガイド|服装・入場ルール・撮影スポット・アクセス【2026年版】

ブルネイの首都バンダルスリブガワン郊外にそびえるジャメ・アスル・ハッサナル・ボルキア・モスク(通称:ピンクモスク)は、淡いピンクの屋根と白い大理石が美しい、ブルネイ最大規模のモスクです。観光客にも開放されている一方で、女性のアバヤ着用必須・金曜と日曜は内部見学不可・礼拝時間中の撮影制限など、訪問前に知っておくべきルールが多数あります。
本記事では、2026年5月に40代夫婦で現地訪問した筆者が、入場ルール・服装規定・おすすめ撮影スポット・アクセス方法・営業時間まで、ブルネイ政府観光局の公式情報と実体験を交えて完全ガイドします。「初めてのブルネイ旅で失敗したくない」という方は、最後まで読めば訪問前の準備が一通り整います。
ピンクモスク 基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Jame’Asr Hassanil Bolkiah Mosque |
| 通称 | ピンクモスク/キアロン・モスク |
| 所在地 | Kampong Kiarong, Bandar Seri Begawan |
| 完成年 | 1992年(前国王スルタン即位29年記念) |
| 入場料 | 無料 |
| 所要時間 | 30〜45分 |
| 見学可日 | 月・水・木・土 |
| 見学時間 | 8:00〜12:00/14:00〜15:00/17:00〜18:00 |
| 見学不可日 | 金・日(外観のみ可) |
| 服装 | 女性は黒のアバヤ&スカーフ必着(受付で無料貸出) |
| 撮影 | 外観OK/内部はフラッシュ・三脚不可 |
| 市内からアクセス | タクシー10〜15分(8〜12 BND) |
ピンクモスクとは|名称の由来と歴史
正式名称は「ジャメ・アスル・ハッサナル・ボルキア・モスク(Jame’Asr Hassanil Bolkiah Mosque)」。現国王スルタン・ハサナル・ボルキア即位29年を記念して1992年に完成しました。29個のドームと、独立30年を記念した白い大理石仕上げが特徴です。建物全体が淡いピーチピンクの屋根で覆われていることから、日本人観光客の間では「ピンクモスク」の愛称で親しまれています。
同じくバンダルスリブガワン中心部の「オマール・アリ・サイフディン・モスク(黄金モスク/オールド・モスク)」と並んでブルネイ二大モスクとして紹介されますが、ピンクモスクは地元住民が普段の礼拝に訪れる「生活の中のモスク」として知られています。観光地化されすぎていない、祈りの空間としての清廉さが残っているのが大きな魅力です。

アクセス方法|市内中心部から10〜15分
ピンクモスクはバンダルスリブガワン中心部(ロイヤルワーフやヤヤサン・コンプレックス周辺)から車で10〜15分、約5kmの距離にあります。公共バスは本数が少ないため、観光ではタクシーまたは配車アプリ「Dart」の利用がおすすめです。
- タクシー:片道8〜12 BND(約960〜1,440円)。流しが少ないためホテル配車が確実。
- Dart(配車アプリ):ブルネイ版Grab。市内からピンクモスクまで6〜10 BND。事前にアプリ登録が必要。
- レンタカー:駐車場無料・広い。自由度を重視するなら有効。
- 市内半日ツアー:黄金モスク・水上集落・ロイヤルレガリア博物館とセットで35〜60 BND(KKday・Veltra等)。
営業時間と訪問のベストタイミング
観光客の見学可能時間は月・水・木・土の3時間帯のみと限定的なので、ブルネイ滞在中に必ず日程を組み込む必要があります。
| 時間帯 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 8:00〜12:00 | ★★★★★ | 朝の柔らかい光でピンクの色味が一番映える。観光客も少なめ。 |
| 14:00〜15:00 | ★★★☆☆ | 1時間枠で慌ただしいが、混雑は少ない。 |
| 17:00〜18:00 | ★★★★☆ | 夕日に染まる外観が幻想的。ライトアップ点灯前後が美しい。 |
| 金曜・日曜 | 不可 | 礼拝専用日。敷地内は入れて外観撮影のみ可能。 |
筆者のおすすめは午前8:30頃の訪問。朝の斜光がモスク全体を柔らかく照らし、淡いピンクが最も美しく写ります。気温も30度前後で、長袖長ズボン推奨の服装でも比較的快適でした。
服装ルール完全ガイド|女性のアバヤは無料貸出
ピンクモスクはイスラム教の現役礼拝施設であり、服装ルールが非常に厳格です。観光客でも以下の規定を守らなければ入場できません。
女性
- 頭・首・腕・足首まで完全に覆う
- 受付で黒のアバヤ(ローブ)とスカーフを無料で貸し出し
- 下に着るのは長ズボン・くるぶし丈スカートなど。短パン・ミニスカートは不可
- サンダルOK(入口で脱ぐ)
- 自前の服が規定を満たしていても、貸出ローブを上から着る運用
男性
- 長ズボン必須(半ズボン不可)
- 肩を隠すTシャツまたはシャツ。タンクトップ不可
- サンダルOK(入口で脱ぐ)
- 男性用ローブの貸出は基本なし。自前で規定を満たす必要あり
子供・その他
- 10歳未満:規定は緩やか。しかし露出が多い服装は避ける
- 礼拝中の男性ホールは女性立ち入り不可。女性専用見学スペースから見学
- ピアス・派手なアクセサリーはツアー中は取るのが無難

入場の流れ|受付から退出まで
- 受付:駐車場から続く回廊手前でアバヤ着用と荷物預けの案内を受ける。
- 着替え:女性はローブを上から設定し、スカーフは髪の毛が完全に隠れるように巻く。
- 入場:靴を脱いで女性/男性専用入口から内部へ。
- 見学:礼拝室・回廊・中庭を見学(15〜25分)。
- 撮影タイム:指定スポットで記念撮影(5〜10分)。
- 返却・退出:アバヤ返却。合計30〜45分。
撮影スポット完全ガイド
外観のおすすめ撮影スポット
- 正面の池越し:水面にピンクのドームと尖塔が映り込む定番リフレクション写真。8:30〜10:00が逆光にならずベスト。
- アーチ門越しの構図:駐車場側のアーチ門を額縁にしてモスク本体を撮影。陰影が立体感を生む。
- 中庭の幾何学タイル+ドーム:足元のタイル模様を画面下1/3に入れて見上げる構図がインパクト大。
- 夕暮れ時の西側:17:30前後に西側回廊から逆光気味に撮ると、ドームのシルエットがオレンジ色に染まる。
内部の撮影ルール
- 礼拝室内:フラッシュ・三脚・自撮り棒すべて禁止
- 礼拝中の人物撮影は厳禁。マナー違反のため、貼り紙以前に絶対NG
- シャンデリア・天井模様の見上げ撮影は可。ただしシャッター音に配慮
- 女性が撮影できるのは女性専用見学スペース。男性メインホールは女性は入場不可

内部の見どころ3選
1. 黄金のシャンデリア
礼拝室の天井から吊るされた巨大なシャンデリアは、ピンクモスクの象徴のひとつ。クリスタルと黄金の装飾が重なり、ドーム型の天井模様と相まって幻想的な空間を作り出しています。
2. アラビア書道の礼拝時刻表

礼拝室入口付近には、アラビア書道で記された1日5回の礼拝時刻(ファジル/ズフル/アスル/マグリブ/イシャ)が掲げられています。文字の造形美が、単なる時刻表を超えた装飾品のような雰囲気を生んでいます。
3. 中庭の幾何学タイル模様
本堂を囲む中庭には、イスラム建築特有の幾何学模様タイルが敷き詰められています。日陰部分と日向部分のコントラストが強く、写真映えするスポットとして筆者夫婦も滞在時間の大半をここで過ごしました。
合わせて訪れたい周辺スポット
- オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールド/黄金モスク):車で約10分。1958年完成、湖に浮かぶ船型回廊が有名。
- カンポン・アイエル水上集落:車で約15分。ボートで集落内部を巡るツアーが定番。
- ロイヤル・レガリア博物館:車で約15分。スルタンの即位行事ゆかりの品が無料で見学可能。
- ガダン・ナイトマーケット:車で約20分。夕斅17:00以降にローカルフードを楽しめる。
訪問時の注意点5つ
- 金曜と日曜は内部見学不可:旅行日程に月・水・木・土の訪問日を確保する。
- 1日3つの時間帯のみ開放:午前帯(8:00〜12:00)を狙うのが最も余裕。
- 女性のアバヤ着用は必須:自前のヒジャブでも貸出アバヤを重ねる運用。
- 礼拝時間中の撮影厳禁:1日5回のアザーン(礼拝開始の呼びかけ)後はカメラを下げる。
- 飲食物の持ち込み禁止:水分補給は入場前に。ベンチで小休止する程度の時間が必要。
よくある質問(FAQ)
Q. 自分でヒジャブを持参すれば貸出ローブは不要?
A. 自前のヒジャブやロングスカートでも入場可と記された情報がありますが、筆者が訪問した2026年5月時点では、女性は受付で貸出アバヤを着用する運用でした。自前の服装の上から着用するため、結局フル装備になります。
Q. 子供連れでも見学できますか?
A. 可能です。ただしベビーカーの中庭・礼拝室持ち込みは制限される場合があります。乳幼児はダッコ紐推奨。授乳室はありません。
Q. 黄金モスク(オールド・モスク)とどちらに先に行くべき?
A. 午前中にピンクモスク → 午後に黄金モスクがおすすめ。光の向きと混雑時間帯の関係で、ピンクモスクは午前、黄金モスクは午後〜夕方の方が映える写真が撮れます。
Q. 入場料は本当に無料ですか?
A. はい、入場料は完全無料です。寄付箱は設置されていますが、義務ではありません。
Q. 雨季でも訪問できますか?
A. 雨季11月〜2月も常時見学可能です。ただし午後のスコールが多いため、午前中の訪問を推奨します。
筆者の訪問体験|2026年5月の40代夫婦の場合
筆者は妻と2人で2026年5月(雨季の終わり〜乾季の入り)に、ロイヤルブルネイ航空でブルネイ国際空港から入国しました。バンダルスリブガワン市内に4泘5日の滞在中、滞在三日目の水曜日午前8:30にピンクモスクを訪問しました。
市内のリスクンインターナショナルホテルからタクシー〇12分、片道10 BND。所要時間は受付・着替え・見学・撮影・退出まで約40分。同時間帯の観光客は他に4組ほどと、混雑とは無縁の見学ができました。
特に印象的だったのは、強い日差しでも内部は大理石の冷たさでひんやりとしていたこと、礼拝室から漏れるアラビア語の朝诵の響きが穏やかだったこと、そして帰り際に係員のマレー系のご婦人が「Welcome to Brunei」と笑顔で見送ってくれたこと。観光地化していない素朴な歓迎を感じる、貴重な体験になりました。
公式情報・参考リンク
- ブルネイ政府観光局公式サイト(英語)
- ブルネイ宗教省(モスク見学規定)
- 黄金モスクとカンポンアイエル水上集落の関連記事
- ブルネイ5日間モデルコース・費用全公開
- 営業時間や臨時休館は宗教祭日(ハリラヤ・ラマダンなど)で変動するため、訪問前に現地ホテルまたはツアーデスクで再確認してください
*本記事の情報は2026年5月時点での筆者夫婦の実訪と公式情報に基づきます。料金・営業時間は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。






