前回の記事ではビエンチャン到着からの最初の2日間を書いた。今回はその続き、4日目以降の話をまとめていこうと思う。正直なところ、後半戦のほうが圧倒的に濃い体験が多かったので、写真多めでお届けします。

バイクをレンタルして、一人でどこまでも走った日

ラオスに来たら絶対バイクで走りたかった。ゲストハウスのオーナーに相談したら「1日2万キープ(だいたい200円くらい)でレンタルできるよ」と言われて、迷わず借りることにした。

ラオスの道路に長い影を作るヤシの木の一本道

ヤシの木がどこまでも続く一本道を走っていると、「あ、これが旅だな」っていう感覚が全身に来た。風がすごく気持ちよくて、追い越していくトゥクトゥクを横目に、スロットルをそっと回す。地図もほとんど見ずに、なんとなく南の方向へ走り続けた。

2時間くらい走ったあたりで、観光地の入口らしいゲートが見えてきた。

ラオス観光エリアのライトアップされた入口ゲートと庭園

昼間なのにしっかりライトアップされていて、ちょっと異世界感がある。中に入ると整備された庭園が広がっていて、地元の家族連れやカップルがのんびり過ごしていた。外国人観光客は自分だけで、英語のメニューを探すのに少し苦労したけど、それもまた楽しかった。

乾季の湖岸で水牛と目が合った

そのエリアを抜けて少し走ると、湖岸に出た。

乾季のラオス湖岸に現れた干潟と水牛の群れ

乾季で水位が下がっていて、広い干潟が姿を現していた。その干潟を、水牛の群れがのんびり歩いている。一頭が立ち止まってこちらをじっと見つめてきた。カメラを向けたら少し近づいてきて、思わず後ずさりした(笑)。こういう瞬間って、有名な観光スポットとか関係なく、ただ「来てよかったな」って思えるんだよね。

夕方近くなってきたので、バイクで戻り始めると、空が橙色に染まってきた。

ラオス旅行中バイク移動中に見えた夕日と観光地の風景

バイクを道路脇に止めて、しばらくぼーっと夕日を眺めた。誰も話しかけてこないし、自分も誰とも話さない。東南アジアの夕暮れって、なんでこんなにドラマチックなんだろうといつも思う。

ラオスの地平線に沈む夕日とオレンジ色に染まる空

地平線の向こうに太陽が沈んでいく、あのグラデーションは言葉では伝わらないと思う。でも写真に収めたので貼っておく。こういう景色をひとりで見るのが、旅の一番の贅沢だと感じている。

湖畔レストランで食べた夕食が最高だった

日が落ちてから、宿の近くにある湖畔のレストランに入った。

ラオスの伝統建築が美しい湖畔テラスレストランの内部

伝統的な木造建築のテラス席に通してもらって、湖を眺めながらラープ(ラオス風の肉サラダ)とカオニャオ(もち米)を食べた。値段は300円くらい。ビールをつけても500円しなかった。日本ではありえない価格で、こんなに素敵な空間で夕食が食べられるっていうのは、海外旅行のやめられない理由のひとつだと思う。

泊まったリゾートが想像以上だった

今回の旅で一番びっくりしたのが、宿泊したリゾートの雰囲気。バックパッカー旅なので安い宿を転々とするつもりだったんだけど、友人に「ラオスは安くてもちゃんとしたリゾートがある」と聞いていたので、試しに少し奮発してみた。

ラオスのリゾートに流れる美しい人工滝と緑の庭園

チェックインして庭を歩いたら、人工の滝が流れていて、緑の庭園がきれいに整備されていた。1泊3000円くらいだったのに、このクオリティは反則でしょ……と思った。スタッフに「日本だとこれで2万円以上する」と言ったら、笑いながら「ラオスはまだ安いよ」と返ってきた。本当にそうなんだよな。

タレーブアデーン——人生で一番きれいだと思った場所

この旅のハイライトは、間違いなくここだ。

タレーブアデーン(タイ語で「赤い蓮の湖」)は、タイのウドンタニ県にある湖で、毎年11月〜2月ごろにピンク色の蓮の花が一面に咲き乱れる。ラオスから国境を越えてバスで2時間ほどで、日帰りでも行ける。事前情報では「ちょっとした観光スポット」くらいのイメージだったんだけど、実際に行ってみて完全に認識を改めた。

広大な蓮の湖の水面と緑のハスの葉のコントラスト

湖に出た瞬間、声が出なかった。緑のハスの葉が湖面を埋め尽くして、その間にピンク色の花が点々と咲いている。風が吹くたびに葉っぱがゆらゆら揺れて、水面がきらきら光る。「ここは本当に現実の場所か?」と思ったくらいだった。

タレーブアデーンの蓮の湖をボートで渡る景色・白鷺と寺院のシルエット

ボートに乗って湖の奥まで進んでいくと、白鷺が飛んでいて、遠くに寺院のシルエットが見えた。水面がほぼ鏡のようになっていて、ボートが進むたびに蓮の葉が左右にわかれていく。映画の一場面みたいだった。

タレーブアデーンのピンクの蓮の海パノラマ全景

湖の真ん中あたりでボートのエンジンを切ってもらって、しばらく静止した時間があった。風の音と、水の音と、鳥の声だけ。スマホをポケットに入れて、ただそこにいた。旅をしていると、たまにこういう「時間が止まる瞬間」がある。タレーブアデーンは、自分にとってまさにそういう場所だった。

まとめ:ラオスは「のんびり」が一番似合う国だった

ラオスって、正直なところ最初はちょっとナメていた。観光スポットとしては地味なんじゃないかと思っていたし、食事も物価も「まあそれなり」くらいのイメージだった。でも実際に来てみると、全然ちがった。

バイクで走れる気持ちいい一本道があって、干潟で水牛と目が合えて、格安でリゾートに泊まれて、国境を越えれば蓮の湖がある。そういう「大げさじゃない感動」がたくさん積み重なる旅だった。観光客向けに整備されすぎていない、ちょうどいい「素」の感じがラオスの一番の魅力なのかもしれない。

次に来るなら、もう少し日数をとってルアンパバーンまで北上したい。夕方のお坊さんの托鉢の時間に間に合うように行ってみたいんだよね。そのときにまたブログに書くつもりなので、読んでくれたら嬉しいです。

前編はこちら(後でリンクを更新します)

ABOUT ME
けーちゃん
年代:40代/性別:男性/職業:会社員 怠惰な生活を送りながら、自分のカラダを改善する。 残りの人生を楽しめるよう、日々の記録をしてみる。