街を歩けば見えてくる現実
歩道の隅や塀のそばには、たくさんのプラスチックごみが散乱。
袋や包装紙、ボトルなどが積み重なり、風に吹かれて舞う。
日常生活の一部としての「廃棄物」がそのまま景色の中にある――
そんな現実を目の当たりにし、環境問題の深刻さを改めて感じました。


鮮やかな染色の風景
通りを進むと、今度はまったく違う色彩の世界が広がります。
竹の棒にかけられた、真っ赤や深い紫の糸。
地元の職人たちが染め上げたばかりの繊維が、太陽の光に照らされてきらめいていました。
その鮮やかさと力強さに、思わず息をのむほど。
まさに「伝統」と「日常」が共存する風景でした。
染色の裏側にあるもの
足元を見ると、地面には染料がしみ込み、土が赤紫に染まっている。
バケツや布の切れ端、使い捨ての容器が散らばり、化学染料が流出。
手作業の温もりの裏には、環境への負荷という課題も隠れている。
美しい色の背景にある現実を、見逃してはいけない――
そう感じずにはいられません。


伝統を支える職人たち
狭い作業場では、職人と少年が並んで機織りをしています。
真剣な表情で糸を通し、布を織り上げる手元には、長年の経験と誇りが宿っていました。
彼らの手仕事が、あの色鮮やかな布を生み出しているのです。
この光景を目にして、「ものづくりの力」と「受け継ぐ文化の大切さ」を強く実感しました。
海外旅行が教えてくれたこと
美しいものの裏にある現実を知り、人々の暮らしの中にある強さと矛盾を感じる。
観光地では見えない、本当の「日常」に触れること。
それこそが旅の醍醐味であり、世界を理解する一歩なのだと感じます。





