旅行

ドキドキと感動の海外旅行15

朝の街に流れる現実の空気

朝日が昇る頃、車窓から見える街並みは、活気と静けさが入り混じっていました。
通りには人々が動き始め、露店が開き、店先には色とりどりのスナックや果物が並びます。
しかし、そのすぐそばでは、建設途中の建物や道路脇に眠る人の姿もありました。
旅の中で感じたのは、豊かさと厳しさが隣り合わせに存在するという現実です。

コンクリートの影に眠る人々

無機質な街に宿る人の温度
建設現場のような場所で、毛布にくるまって眠る人を見かけました。
コンクリートの床、枕代わりのレンガ、そして朝の冷たい風。
その光景は、旅の中で最も心に残った瞬間のひとつです。
人々が生きるために選ぶ「場所」と「時間」――
それは、言葉にならないほどの強さと哀しさを秘めていました。

壁に描かれたメッセージ
その背後の壁には「Ankur International Foundation」という文字と
希望を感じさせるカラフルなペイントがありました。
誰かの祈りのように見えたその絵が、
無機質な建物の中で唯一の温もりを放っていたのが印象的です。

走り抜ける街と人の営み

バスと屋台が描くリズム
道路沿いでは、バスが停まり、通勤客が歩き、
屋台では朝食を求める人々が列を作っていました。
プラスチックごみが散らばる舗道の上にも、
人々の「日常」はしっかりと根づいています。

鮮やかな市場の風景
小さな商店には、吊るされた無数のスナック袋や果物が揺れ、
どこか懐かしいような人の温もりを感じます。
旅をしていると、どんな場所にも「生きる力」があることに気づかされます。

窓の外に広がる大地

やがて街を離れ、高速道路を走ると、
水田と湿地が続く穏やかな風景が広がりました。
遠くに見える白い建物と緑の畑。
そこには、喧騒から少し距離を置いた、もうひとつの「現実」がありました。自然と人間の暮らしが交差する風景を眺めながら、
この国の奥深さを静かに感じました。


旅が教えてくれたもの

この旅で心に残ったのは、きらびやかな観光地よりも、
人々が暮らす街の中にある「真実」でした。
働く人、眠る人、笑う人――
それぞれがこの街を支え、動かしている。

旅は、見る者の心を映す鏡のようなもの。
風景を通して、自分の中にある価値観や感情までも照らしてくれます。
今回の旅はまさに、そんな「気づきの時間」でした。

ABOUT ME
けーちゃん
年代:40代/性別:男性/職業:会社員 怠惰な生活を送りながら、自分のカラダを改善する。 残りの人生を楽しめるよう、日々の記録をしてみる。