旅行

ドキドキと感動の海外旅行14

職人たちの手仕事

工房の中では、若い男性たちが無心に糸を操り、複雑な模様を生み出す。
照明は裸電球とLEDランプのみ。それでも彼らの手さばきは正確で、まるで糸が生きているかのような手捌き。

床は土と段ボール。裸足で踏み込むその場所こそ、彼らの「ものづくりの現場」。
色とりどりの糸が棚いっぱいに掛けられ、まるで小さな美術館のように壁を彩る。


路地裏の生活風景

外へ出ると、細い通りに子どもたちの笑い声が響く。
リキシャが通り抜け、洗濯物が風に揺れる――生活の息づかいを感じる瞬間です。

道端には瓦礫やゴミが散らばり、コンクリートの溝には水が流れる。
そこには、鶏が歩き、子どもたちは遊び、日常のたくましさと温かさがありました。


職人の暮らしと仕事場

工房の奥には、小さな居室があり、そこが職人たちの生活の場でもあります。
簡素なベッド、衣服の山、干された布――まさに仕事と生活が一体になった空間。

彼らはここで寝起きし、朝から晩まで糸を織り続ける。
華やかな製品の裏にある、こうした現場を目の当たりにすることで、
「一枚の布が持つ価値」を改めて実感しました。


彩り豊かな糸たち

工房の隅に並んでいた糸は、赤、青、緑、黄色と実に多彩。
それぞれが布になる前の物語を秘めています。
手染めされた糸は微妙に色が異なり、それが織り上げた布の深みを生み出していました。


人の手から生まれる美しさ

便利さや効率が重視される現代においても、ここでは「人の手」が中心。
その労働の尊さ、技術の継承、そして生きる力強さを感じた一日。

旅を通して、改めて「ものづくりの原点」「人間の温かさ」に触れた気がします。

ABOUT ME
けーちゃん
年代:40代/性別:男性/職業:会社員 怠惰な生活を送りながら、自分のカラダを改善する。 残りの人生を楽しめるよう、日々の記録をしてみる。