■国境の朝の空気

メコン川を渡り、車はゆっくりとタイ側の国境施設へ入っていく。

大きな屋根の下に広がる入国エリア。  
まだ朝早い時間のためか、人の流れは落ち着いている。  
空は薄いオレンジ色から青へと変わり始め、国境の空気はどこか静かだった。

入国審査を終え、タイに足を踏み入れた瞬間、  
同じ東南アジアでも「国が変わった」という感覚がはっきりと伝わってくる。

建物の雰囲気、道路の広さ、車の多さ。  
ほんの数分前までいたラオスとは、少し違うリズムが流れていた。

国境というのは不思議な場所だ。

地図では一本の線。  
しかし実際には、文化や生活の境界がそこにある。

■国境を越えた静かな朝

外へ出ると、朝の空気はまだ少しひんやりしていた。

広い屋根の下では、旅行者や現地の人たちがそれぞれの時間を過ごしている。  
バックパックを抱えた若者、仕事へ向かう人、家族で移動する人たち。

誰も急いでいない。

ゆったりとした空気が、この地域の時間の流れを教えてくれる。

ラオス側よりも建物は大きく、  
国境施設もどこか整然としている印象だった。

同じメコン川沿いでも、  
国境を挟むだけで街の雰囲気は少しずつ変わる。

それが国境を越える旅の面白さだ。

■タイ最初の休憩

入国手続きを終えると、車は国境エリアを離れ、  
最初の休憩のためにコンビニへ立ち寄った。

見慣れたロゴ。

**セブンイレブン。**

海外に来ているのに、日本でも見慣れた店があるというのは不思議な安心感がある。

店内に入ると、棚には色とりどりの飲み物やヨーグルト、  
サンドイッチ、軽食がぎっしり並んでいる。

ただ、日本とは少し違う。

パッケージの文字はタイ語。  
並んでいる商品も東南アジアらしいラインナップ。

それでもコンビニの空気はどこか共通している。

旅行中の小さな休憩。

コーヒーを飲みながら、  
「今タイにいるんだな」とゆっくり実感していく。

■旅はさらに続く

国境を越えたことで、旅はまた新しい章へ入った。

ラオスの静けさ。  
タイの活気。

同じメコン川流域でも、  
国が変われば文化も風景も少しずつ変わる。

それを肌で感じながら進んでいくのが、陸路の旅の面白さだ。

車は再び走り出す。

窓の外には、タイの朝の風景が広がっていた。

この旅はまだ続く。

そして、ここからまた新しい発見が始まる。

―― 第7話へ続く ――
ABOUT ME
けーちゃん
年代:40代/性別:男性/職業:会社員 怠惰な生活を送りながら、自分のカラダを改善する。 残りの人生を楽しめるよう、日々の記録をしてみる。